与贈工房物語⑨~与贈工房が定義できた!~
与贈工房が定義できた!
ある朝、ふっと与贈工房とは何かが言語化できました。
何ヶ月も、「与贈工房とは何だろう?」と考え続けてきて、上手く説明できなくて、モヤモヤのまま進んできたのですが、突然、目の前の霧が晴れ、明確になりました。
土台にする構造として、ホラクラシー的な組織構造になっているのだと思いました。
ホラクラシー組織では、定期的に戦略MTGやガバナンスMTGを行うとされ、それらは、「決める会議」と定義されていますが、与贈工房の場合は、必ずしもそうではありません。プロジェクトを経験学習の中の「実施」と「経験」に位置づけ、戦略&ガバナンスMTGを「省察」と「概念化」の場と位置づけています。
プロジェクトチームが日々の活動レベルで経験学習サイクルを回し、戦略MTGが週に1回のリズムで、ガバナンスMTGが月に1回のリズムで経験学習サイクルを回すことで、3つのリズムが共存しながら音楽を奏でているような動きが生まれます。
そのリズムを共有しながら、それぞれが、即興的に動き、様々ないのちのドラマが生まれていく舞台が与贈工房だなと思ったのです。
各プロジェクトがオーナーシップを持って、魂を躍動させて、実践ー経験ー内省ー概念化の経験学習サイクルを回していく。その一方で、プロジェクト全体を振り返って、全体が一体感を持って、よりよく活動できるためにはどうしたらよいか環境を整えていく。
各プロジェクトが創造や実践を担いダイバーシティをもたらす「力」を表すとしたら、戦略MTGやガバナンスMTGは、統合を担い、インクルージョンをもたらす「愛」を表す。
各プロジェクトが躍動すると、多様性が増してくるので、それらを統合して与贈工房としての物語を紡いでいくことで全体性を生み出していくという繰り返しで、与贈工房が心臓の鼓動のように、力と愛のバランスを取りながら進んでいくのだと思いました。
このように考えたら、与贈工房のメンバーなのかどうかという区別は曖昧なままでよいような気がしてきました。
そもそも生きているという状態は、絶え間ない循環です。身体を構成する物質は入れ替わり続けています。与贈工房でも、様々なプロジェクトが始まったり、終わったりするので、各々は、そこに加わっているときもあれば、加わっていないときもあります。それでよいのだ、そのほうが、生きているという状態に近いのだと気づきました。
今までの与贈工房のメンバーも、プロジェクトに重点を置くか、戦略&ガバナンスMTGに重点を置くかで分かれ、アザミックスさんは、プロジェクト中心の関わり方を選択しました。
その一方で、自己組織化コミュニティの作り方第0期の受講生だった相宮幸二さん(アイミーさん)が、戦略&ガバナンスMTGに加わることになりました。
アイミーさんは、動画編集や画像制作を得意とする人で、これまで、1人で仕事をしてきましたが、自己組織化と出会ってパラダイムシフトが起こり、共同創造の世界で生きたいということで仲間に加わりました。
田原、さわ、スギオカ、てっち、アイミーの5人が戦略&ガバナンスMTGを行うメンバーとなり、週に1回の戦略MTGと月に1回のガバナンスMTGをやっていくことになりました。