自己組織化コミュニティとは?

主催者“田原 真人”が25年研究し続けている「自己組織化」。
自己組織化とは誰もが創発的に「勝手に」動き成果を上げていく不思議な現象。その自己組織化をテーマとした講座「自己組織化コミュニティの作り方」です。

なぜ今、自己組織化なのか?

組織やコミュニティの状態を把握し、管理しようとするとなぜうまくいかなくなるのか?
逆に、管理を手放し、理解不能な状態になると、なぜ、ひとりでにうまくいくときがあるのか?

この逆説的な真理に、未来へ繋がるヒントがあります。

「自己組織化コミュニティの作り方」は、あなたの回りのコミュニティに「いのち」を宿らせる方法を学ぶ講座です。 そのために必要なことを、オンラインの対話を通して学んでいきます。

機械論パラダイムの終焉


一般的に、システムは複雑化するにつれて「新しい性質」を獲得します。さらに複雑化すると「いのち」が宿ります。だから、分析的な方法では、複雑なシステムは理解できません。分割すると「新しい性質」が消えてしまうからです。生き物を分割すると死んでしまうのは、「生きている状態」が、分割することで失われてしまうからです。

今まで、社会は、巨大な機械に例えられてきました。機械は分割して調べてから組み立てることが可能です。社会がそれほど複雑でなかったときは、問題を分析し、単純化するやり方で十分に対応できたので、この例えは、それほど悪くないものでした。

しかし、インターネットの発展によって、社会が複雑にネットワーク化し、生命的なものに変わってきました。そのため、ものごとを分析し、単純化する方法では理解するのが難しくなってきたのです。

今や、単純化思考によって組み立てられた機械論的組織は立ち行かなくなりつつあります。分析し、単純化する思考法によって立てた計画は、現状把握の段階で、複雑さが獲得する「新しい性質」を見落としているからです。それに加えて、社会の変化が速くなり、計画を立ててから実現するまでの間に、計画と現実のズレが、無視できないほど大きくなってしまうのです。

このような機械論的組織に労働者を送り込むために作られた教育システムには、人間をロボット化するカリキュラムが含まれていましたが、それらは、急激に時代遅れになりつつあります。

インターネットが世界を複雑にネットワーク化していく流れは後戻りできず、今後も、さらに発展していくことでしょう。

社会の複雑さが、私たちの理解の範囲を超え、不確定性が増大する時代が到来し、私たちは、生きるためのルールを変えることが求められています。つまり、生き方を「機械論パラダイム」から「生命論的パラダイム」へとシフトする必要があるのです。

でも、これは、ロボット化されていた私たちが、人間らしさを取り戻していくことでもあります。

集合知から始まる共創の世界

もっとも「分かりにくい」講座

この講座の大きなテーマ「生命論パラダイム」の特徴は、「分かりやすさ」「分かりやすさ」を追求することによって失われてしまうもの、単純化できないもの。
簡単な論理で説明されて、ちょっと話を聞いて、すぐに、「あ、そういうことね。じゃあ、次!」という感じになりません。
私たちが、普段慣れている思考法とは、違う思考法が必要になります。
このような分かりにくいテーマを学ぶときは、ゆっくり時間をかけて学ぶことが大切です。複雑系の知は、理解するというよりも、感じ取る、受け入れる、という感覚のほうが近いです。

「自己組織化コミュニティの作り方」

※第3期2019年5月開講予定