カオスの縁がつなぐ、フラクタル・シフトで何が起こっているのか

【カオスの縁がつなぐ、フラクタル・シフトで何が起こっているのか】
カオスの縁では、個と全の動きが相似形になる。
全が個の中に現れ、個の動きが全の変化を生みやすくなる。

個と全の相似形は、幾重にも重なっている。
‥‥‥ー化学反応系ー細胞ー器官ー個体ー家族ー組織ー社会ー‥‥‥

こんなフラクタルな構造が、同時にその前提をシフトさせる。
パラダイム・シフトが、雪崩のように伝わってフラクタルに起こるから、「フラクタル・シフト」って言ったらイメージと合う。

どれか一つの構造を変えようとすると、
上下の階層がブレーキをかける。
でも、それらが連動し始めると、ものごとが動き出す。
どれかが変わる時は全てが変わる時。

水平に切り分けられた階層内で動きを生む仕組みが、色々な学問分野で研究されてきた。
でも、フラクタル・シフトが起こるということは、水平に切り分けられた階層の中の動きを、個と全を「カオスの縁の領域」でつなぎ、階層を超えて、垂直的に動きを伝える仕組みがあるということだ。

複雑系ダイナミクスで「カオスの縁」が生まれる。
「カオスの縁」は一つの決まった状態ではないのかも。
「カオスの縁」は、固定された一点のサミットではなく、ドゥルーズの言う流動性の高いプラトー、あるいは、脱領土化された領域なのかもしれない。