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研究員 小林 正幸の備忘録

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2018年6月9日 / 最終更新日時 : 2018年11月16日 研究員:小林 正幸

分離か、インクルージョンか。

違和感や痛みに対処するときに、 「他者や環境を変えようとするのか、OR、自分を変えようとするのか」ということと、 「取り去ろうとするのか、OR、インクルードしようとするのか」 の分類を書いてたら、Uの谷が見えてきた。 動 […]

2018年4月20日 / 最終更新日時 : 2018年4月21日 yozou

カオスの縁がつなぐ、フラクタル・シフトで何が起こっているのか

【カオスの縁がつなぐ、フラクタル・シフトで何が起こっているのか】 カオスの縁では、個と全の動きが相似形になる。 全が個の中に現れ、個の動きが全の変化を生みやすくなる。 個と全の相似形は、幾重にも重なっている。 ‥‥‥ー化 […]

小林正幸

koba

僕は、15年くらい前21歳の頃に、田原さんの言葉を借りれば、「生命論的パラダイムへのシフト、そこから世界を本気で変えたい」と強く思いました。そのきっかけは、大学で分子生物学を専攻し、部活動でアーチェリー部にコミットメントしたことでした。自分自身を含めた生物も、部活という組織も有機的な組織であり、人間の組織も、社会も生物学的な知恵をベースに生命論的なパラダイムに従って運営することでそこに関わる人が幸せになれるのではないか、という思いが芽生えました。

しかし、その頃からアダルトチルドレン的な心理的な問題が表面化してきて、自尊心が持てず、鬱っぽくなったり、他人が信頼できなかったり、心を開けなかったりで、自分の思いや考えを表現することができませんでした。症状が出てから、このような状態から回復することが、自分の目標になりました。私の育った家は、私という存在が役に立つかどうか、機能的かどうかという価値観でジャッジされ、常に否定的にリフレーミングされるような場でした。家でも学校でも気が休まることがありませんでした。僕は身体と態度を硬くすることで、自分のまだ柔らかい心の芯を守ろうとしていました。このような生活が20年間続いたことで、機械論的な世界観に疲れ果て、そのような社会に対する恐怖と嫌悪が深く根付いてしましました。
今思うと、機械論的な価値観の中で適応するという幻を見続けて不安に駆られた親が、子が機械論的な社会に親自身よりよく適応して、同じ不安を感じずに済むように良かれと思ってやったことなのです。自発的に自由に考えることがない機械論的なパラダイムに支配された人間が、どのような自己イメージを持ち、他者と自己をどのように扱い、他者とどのように関係して、他者にどのような影響を与えるのか、そして、その他者がどのように苦しむのか、僕は人生最初の20年間で体験することになりました。このような実体験を、今後の人生において意味あることに生かすことが僕の使命であり、親孝行なのだと思っています。

東京理科大学理工学部応用生物科学科を卒業した後、本格的に働くことはどうしてもできず、同大学理学部第Ⅱ部物理学科を卒業し、茨城大学大学院理学研究科数理科学専攻の修士課程に入学しました。その間に、心と身体の生命力を回復させるために、心療内科の診察とともにデイケアで集団心理療法と運動療法を受けたり、自分でも心理学を勉強したりする中で、自分の心と向き合い、心の整理を続けてきました。大学院では、生命論を研究テーマに修士論文にまとめたかったのですが、自信と勇気が持てず先生ともあまりディスカッションできず、修士課程卒業という目標を持ったままでは体調も良くならないと判断して、その目標をひとまず手放し、修士課程を中退することにしました。

それでも、生命を科学的に理解したいという思いを諦めることができませんでした。「生命とは何か。分子生物学によると、分子の集合体にすぎない私たち生物が生きているということの不思議。生物学がここまで発展してきたのに、なぜその問いに対する決定的な答えが科学から出てこないのか。心は物質から、あるいは身体からどのように生まれるのか。心とは何か。科学が物質を解明したとしても、科学で解明するという心の働きを科学的に解明しない限り、完全な科学的な知は完成しないのではないか。」生物学、物理学、数学、複雑系の科学、哲学、心理学など分野を問わず、自分の問題意識に関係がありそうだという直感と嗅覚、興味にしたがって、一人で本を読んだり考えたり、たまに数理モデルを作って計算したりしてきました。
これからは、興味のある人に勉強してきたことをシェアしたり、対話していきたいと思っています。

そのように思えるようになったきっかけは、3ヶ月くらい前から興味あるワークショップに出るようになり、ビオダンサファシリテーターの中島幸恵さん、ノブさんをはじめとしたビオダンサの仲間たちや、バイオダイナミクスの三上睦子先生、その他多くの人に出会えたことです。特にビオダンサでの体験(ヴィヴェンシア)では、人とのつながりの楽しさや人を信頼すること、ありのままの自分を受け入れてもらえる安心感、自分の思いに共鳴してくれる人がいること、共に豊かな時間を過ごしてくれる仲間たちへの感謝を身体的に深く実感できるようになりました。
また、世の中に関わって、役に立つ自信が持てなかった自分がようやく「他者のために役に立てるかもしれない」という希望を持てるようになりました。
機械論的パラダイムに疲れ切ってしまって、それを憎んですらいて、それに関わりたくない自分が、どうやったら自分らしく健康でいられて、周囲の人の健康とその人らしさに貢献するために何を仕事を選ぶべきか考えてきました。来年の4月から全日制で3年コースのオステオパシー(19世紀末のアメリカで生まれたホリスティックな手技療法)の学校に行こうと思っています。

今までは、生命論的パラダイムへのシフトという大きなヴィジョンは、ひとりでは大きすぎて、自分でもただの妄想なのかなと何度か諦めようとしてきました。最近は、どうしても諦められないことを受け入れて、ひとりでも少しずつでも考えていこうと思っていました。でも、12月17日に田原さんをはじめ皆様に出会えて、「信頼できる仲間がいれば、ひとりでできることではなく、みんなでできることを考えるようになる」という話を聞き、目が覚めた気がしました。そのように考えることを自分に許したら、「生命論的パラダイムへのシフトは人が人らしく、一人一人がその人らしく生きるために絶対に必要だし、自分だけの課題にとどめてはおけない、人間社会全体で共有して達成すべき課題だ」と強い思いがまた湧いてきました。

「環境問題の解決」や「持続可能な社会の実現」も大事だけど、機械論的パラダイムの中では、お題目にすぎなくなってしまうと思うのです。まず、私たちが生命論的パラダイムで仕事をしたり実践したりすること、生命論的パラダイムの思想の基礎をしっかり組み立てること、それが基礎にならなければ、環境問題も解決しないし、持続可能な社会も実現しないと思うのです。人間が人間を機械のように扱って、自らも機械であるかのように振舞って、地球で一緒に暮らしている生命を生命として扱うことができるわけがないと思うのです。

自己組織化コミュニティの作り方第1期に参加することで、生命論的パラダイムの構築と実践のために繋がれる仲間たちとの絆をもっと深めたいし、すべての生命のために自分が仲間たちとともに何ができるのか、何がしたいのか、たくさん対話を通じて学び合い、考え、実践していきたいと思います。
また、36歳にしてようやく社会に関わっていこうと決意した僕としては、みなさまの仕事や実践を学ばせていただき、”どのように”働くか、自分が”どのように”生きるのかという実践を支える軸を持ちたいと思っています。

僕の最初の20年間は機械論的なパラダイムの中で、苦しみを生む思考と感情を生きざるを得ませんでしたが、次の20年間で自分を育て直し学び直すことができそうです。さらにその後の20年間は、生命論的パラダイムへのシフトをできる限り形にしていくことで、世界を幸せなあり方を実現していきたいと思っています。

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