7月19日 自分と大切な人の未来を本気で考える2日間
出現する未来から導かれる2日間
田原真人です。私は、311をきっかけに社会のパラダイムを変えたいと思い、7年間、ずっと走り続けながら考え続けてきました。言葉にならない想いに突き動かされて走り回っていたような感じでしたが、ようやく、それがどのような意味を持つのかが表現できるようになってきました。 試行錯誤の繰り返しだった7年間の学びのプロセスを思い出し、「反転授業の研究」「自己組織化コミュニティ」「自己組織化する学校」など、それぞれの地点で関わってくださったなみなさん、様々な刺激を与えてくださったみなさんに、感謝の気持ちでいっぱいです。 今回、半年ぶりに京都を訪れ、関西在住の皆さんに会って、直接、感謝を伝えたい。そして、全国からオンラインで参加する皆さんに恩返しの気持ちで気づきを共有したい!また、社会に変化を起こしたいという若い人たちに、気づきを役立ててほしい! 7年間で結晶化してきた気づきをたたき台にしてもらって、未来について一緒に考えたい! 7/19 田原の気づきのシェアと対話会(京都市の会場+オンライン参加のハイブリッド形式) 7/26 オンラインOST(全員がオンライン参加) |
パラダイムの前提を見直してゲームを変える
パラダイムというのは、「世界というゲーム盤」で行われているゲームのようなものです。そこには、ルールや戦略があります。明確なルールもあれば、無意識に入り込んでいる暗黙のルールもあります。多くの人が採用している戦略もあれば、まだ、見つかっていない戦略もあるでしょう。
パラダイムをシフトするというのは、私たちの暗黙のルールを見直すことで世界観を変え、世界というゲーム盤の新しい遊び方を見つけ出すということに他なりません。 新しい遊び方が広がると、それに合わせて、明確なルールも変わっていくでしょう。 |
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学びのパラダイムシフト
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教師が「正解」を教え、それをできるだけ正確に早く導き出すことを競う教育から、生徒が疑問を抱き、主体的に取り組む学びへと、世界中で学びのパラダイムが転換しつつあります。 そのようなパラダイムシフトの流れから、反転授業や、アクティブ・ラーニングという学び方が注目されています。そこでは、教師の役割が、「教える人」から、「生徒の学びに寄り添う人」へと変わります。 田原は、2012年に「反転授業の研究」を立ち上げ、学びのパラダイムシフトとは何なのかを、実践しながら探究してきました。 その中で出会ったのが、協同的な学びを通して「自分がその場に存在する意味」を感じられると、やりがいが生まれ、主体性が引き出されてくるという仕組みでした。 |
組織のパラダイムシフト
機械のように計画通りに動く組織から、生き物のように学びながら流動的に動く組織へのパラダイムシフトが始まっています。 インターネットによって世界がつながり合ってしまったことで、世界の流動性が増し、長期的な計画を立てて、決められたとおりに実行していく方法が、時代に合わなくなってきたのです。 そのため、時代に合わせた様々な働き方や、組織の作り方が生まれています。 私たちは、2017年から、完全リモートの生命的な組織「与贈工房」を作り、約20名で協力して働いています。 周りの世界と関わりながら、「この組織がこの世界に存在する意味」が見えてくると、組織の内部から活力が溢れてきます。これは、学びのメカニズムと同じです。 学びのパラダイムシフトと、組織のパラダイムシフトとは、同じ延長線上にあります。 |
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社会のパラダイムシフト
大企業のような組織から、個人がネットワークでつながり合って流動的に働く社会へ変わっていくと、子どもや、大人の学びも、ネットワークで繋がりながら流動的に学ぶスタイルに変わっていくでしょう。 私たちは、オンラインでつながり合いながら、協同的に学ぶ「自己組織化する学校」というプロジェクトを、約300人の仲間とやっています。 子ども向けから、大人向けまで、様々なプロジェクトや対話が立ち上がり、世界中の人と繋がりながら学べるオンラインの学校を目指して、進んでいます。 各地の居場所をインターネットで繋ぎ、多様な学びの拠点としていく計画も進めています。 このようなリアルとオンラインでつながり合いながら学んでいく動きが、社会を流動的にし、学び方、働き方、生き方をシフトしていくのではないかと思います。 |
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いのちが大切にされる社会を出現させたい
7年間の試行錯誤を経て、ようやく言葉にすることができたビジョンは、次のようなものです。
「すべてのいのちの存在が大切にされ、誰もが自分を十全に生きられる社会へのパラダイムシフトのプロセスを生きる。」
私が311のときに感じた違和感は、
「いのちよりも、利権、立場、役割などが優先されている」
ということでした。
その違和感を感じながら、世界を見渡してみると、学校、企業、行政・・・といった、いたるところで同じ構造が見出されることに気付きました。
なぜ、このような状況になっているのか?
どうすれば、この状況を変えられるのか?
変わった後は、どのような未来が訪れるのか?
この3つの問いに導かれながら、自分自身を実験台に使い、世界に体当たりしてみて、その反作用から学び続けてきました。
最初にしたのは、私自身の過去を振り返ることでした。
自分が、20代の終わりまでの間に、いのちよりも役割を優先するようになっていった過程を分析し、そこに、学校や家庭での教育がどのように影響しているのかを解きほぐしていきました。
次に、個人や、組織の変容を起こすための挑戦を繰り返しました。
対話を重ねながら、ときには、体調を崩しながら、自分自身の世界観を変容させていきました。その結果、どんどん「自分らしくなっていく」のを体験しました。
さらに、学び、組織、社会がどのように変化すればいいのかを試すために、反転授業や、アクティブ・ラーニングを土台にした学びの場を作ったり、生命的なリモート組織「与贈工房」で、約20人の仲間とともに働いたりしはじめました。
いたるところで同じ構造が見られるということは、その構造をシフトする方法を見出せば、オセロが一気にひっくり返るように社会が変化する可能性があるということです。
私は、それを見つるために、この7年間があったのだと思っています。
様々なものがクリアになってきました。
みなさんと、対話したいです。
私たちの内なる流動性と繋がる対話
わたしは、いのちの本質は、その流動性にあると思っています。
気分が高揚している日もあれば、落ち込んでいる日もある。
やる気がある日もあれば、何もしたくない日もある。
夢中になる瞬間もあれば、すっかり飽きてしまう瞬間もある。
私たちの心は、目まぐるしく変わります。とても流動的なのです。
私たちは、その流動性を、邪魔者として扱うように言われて育ちました。
決められたことを、決められた時間内で、正確にやることを訓練されてきました。
流動性を無視して、なかったことにするための修行を積んできたのです。
でも、わたしは、私たちの内なる自然である「流動性」を大切にしたいと思っています。
今回のワークショップでは、私たちの内なる自然である「流動性」を感じ、私たちの対話の場にいのちが宿ったらうれしいなと思っています。
いのちを大切にする世界の出現は、私たちが、その世界への変化のプロセスを生きることによって出現します。
自分が流動的であることを、自分に許して、受容しましょう。
周りの人が流動的であることを、受け入れましょう。
流動的な対話の場を出現させましょう。
そこから出てくる予想がつかないものに導かれて、
未来を探索しましょう。
主催者プロフィール
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イベント詳細
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日時・場所・参加費 日時 7月19日(木)開場17:00
17:15~18:45 交流会(京都会場) 19:00~21:00 ワークショップ(京都会場+オンライン会場) 7月26日(木) 場所 oinai karasuma/おいない烏丸 〒604-8152
京都市中京区烏丸通蛸薬師南入る手洗水町647番地 トキワビル 4F http://oinai-karasuma.jp/
℡075-211-0171 参加費 一般 9000円(交流会から参加される方は10000円) |
Staff
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太田 知佳
育児休業中の私立高校教員。子供と向き合いながら生き方、働き方、学び方、いのちを見つめ直す時間を過ごしています。教師として「幸せをつくりだす力」を高校生に身に着けさせる授業を目指して修行中。
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佐藤 さわ
元公認会計士。与贈工房主要メンバー。自己組織化する株式会社取締役。NPO法人セブンジェネレーションズ理事。楽しみながらゆるく社会を変革していく「社会変革実験台」を自称し、「お金のいらない国」をめざして活動中。
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筒井 俊博
ソフトウェア開発技術者から転身、企業向け研修講師として活動中。圧倒的な業務効率化とコミュニケーションに革命的な進化をもたらすオンライン会議システム”Zoom”の使い方や活用方法を伝えている。
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筒井 洋一
前京都精華大学教員、現在、筒井ラーニングLab代表。2016年秋よりZoomを使ったオンライン講座でのファシリテーション、テクニカルサポートに携わる。大規模なハイブリッドワークショップの開催経験豊富。
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野崎 安澄
NPO法人セブンジェネレーションズ副代表/ライター。 子供たちに自然と生物があふれる地球を残したい。どんな人も自分らしく、自由に自分を表現できて、認め合えるような世界をつくっていきたいと願い活動しています。
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吉田 直美
みんなの「こんな教育があったらいいな」を叶える場所を作りたい、NPO法人グラスルーツ所属。小学校外国語活動支援員。こどももおとなもいっしょになって成長を楽しんでます。
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共催:一般社団法人 一休みの学校 社会人が生涯に渡って充実感を持ちながら働き学び続け、
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主催:与贈工房 与贈の渦を巻き起こしていくリモートワーク集団 |