【与贈工房通信バックナンバー】2月2日号
2019年2月2日
田原です。
与贈工房のやっていることは何かということを、
最近、ずっと考えているんですけれど、
いったん言葉にしてみるとしたら、「コミュニティと組織のハイブリッド」
なのかなと思います。
人々は、
同じ地域に住んでいるとか、
同じ趣味を持っているとか、
様々な理由で集まり、
コミュニティを創ります。コミュニティの重要な役割は、
存在を包んでくれる居場所だと思います。
私たちは、生きていくために、
存在を包んでくれる居場所を必要としています。一方で、組織は、何かの目的を果たすために集まります。
目的の達成のために、それぞれが役割を果たすことに重点が置かれます。 役割を果たすことに重点が置かれるほど、
組織は存在を包んでくれる居場所ではなくなり、
ライフとワークとが分離していきます。会社以外のサードプレースが居場所として求められるようになりま
す。
会社がワークの場、家庭とサードプレースがライフの場というバランスは、
仕事が多忙になるにつれて崩れていき、限界を超えると破たんします。 そこで、登場するのが、組織とコミュニティのハイブリッドを作り
、
ライフとワークを切り離さないようにしようという考え方です。組織を存在が包まれる居場所にして、
そこから生まれるエネルギーを創造の源にして、
仕事の成果も出していこうという発想です。与贈工房は、それを完全リモートでやろうとしています。
リモート組織とオンラインコミュニティのハイブリッドで、
オンラインに存在が包まれる居場所を作り、
そこから生まれるエネルギーを創造の源にして、
仕事の成果も出していこうという試みをしています。実際にやってみると、
組織とコミュニティの違いとは何かを掘り下げて考えないと、
組織側に振れて、存在が大事にされなくなってしまったり、
コミュニティ側に振れて、仕事の成果が出なくなっていたり・・・・
ということが起こります。
両者のバランスを取るのに苦労しています。その悪戦苦闘の中で、
組織とは何か?
コミュニティとは何か?
を、深く理解することができれば、
みなさんに提供できる価値を生み出せると感じています。オンラインコミュニティは、2012年からやってきているので、
体感による深い理解がありますが、
組織のほうは、ヨチヨチ歩きなので、
猛スピードで学習中です。組織とコミュニティの境界は、
それぞれの本質が浮かび上がる場所です。
この場所に留まりながら理解を深めていき、
気づきを発信していきたいと思います。